Interview

「ありがとう」の気持ちが何より嬉しい

ヘルパーステーションおおばこ
サービス提供責任者

2004年 入社

福祉分野の将来性を見据えた資格取得がきっかけに


野の花舎に勤め始めてどのくらいですか?

会社ができてすぐのころにアルバイトで入って、途中から正職員になりました。アルバイトの期間を入れると15年くらいですね。


ここで働き始めたきっかけを教えてください。

ヘルパーの資格を取ったことをきっかけに紹介していただきました。ここに来る前は、まったく別の仕事をしていたんです。ただ、将来的なことを考え、ヘルパーの資格を取りました。たまたまのご縁から、「ヘルパーの資格を取ったのなら一度見学に来ない?」と言われたのがきっかけです。初めの頃は、日常では経験しないようなことばかりだったため、「大変だな」と感じることもありましたね。でも、職場の雰囲気がすごくよかったので、ここでがんばろうと思いました。


「ありがとう」の気持ちが何よりうれしい


仕事のやりがいや、やっていてよかったと思った瞬間を教えてください。

どんな仕事でも同じだと思いますが、「ありがとう」という気持ちをもらえることが一番ですね。「来てもらってよかった」とか「助かります」など、たとえそれが言葉でなくても、表情や雰囲気からも伝わってくることがあります。大変なときにこそ救われています。

仕事をしていてつらかったのはどんなことですか?

障害の重い方が多く、言葉での意思疎通が難しい方が多いので、コミュニケーションの場面で悩むことはよくあります。「利用者さんはどう思っているのだろう」と。
利用者さんも思いが伝わらず自分自身を傷つけてしまったり、他の人に手が出てしまったりということもあります。気持ちをわかりたいと思うんですが、簡単にはわからない。当時は特にそうでした。支援していても「本当にこれでいいのかな」と。手さぐり状態で、利用者さんの気持ちをなかなか理解できない時はつらいですね。


意思疎通が難しい場合はどのようにコミュニケーションをとるんですか?

利用者さんの表情、行動等を観察します。また利用者さんの生育歴、環境等も確認し、その人なりの思いの出し方を見つける努力をしますね。
先程の話でも出た、自分自身を傷つけてしまう、他の人に手が出てしまうということも、その人なりの思いの出し方で、必ず意味はあるんです。行動に対して「なぜだろう」と寄り添い、利用者さんの思いを見つけることが、コミュニケーションをとる上で重要ではないかと思います。


若手の育成もやりがいのひとつ


管理者としてのやりがいはどういった部分にありますか?

次の世代を育てなければいけないので、どう伝えていくか、どう引き継いでいくかということですね。人を育てることにやりがいが出てきた感じです。がんばって次を育てないと、会社が将来的に続かないかもしれないという危機感は感じています。


部下を教育する上で大切にしていることはありますか?

自分はヘルパーステーションの管理者なので、ヘルパー全員が対象となりますが、会議や打ち合わせで顔を合わせる以外にも、なるべく自分から直接部下に会いに行くように心がけています。


辛いときに救いとなった社長のひと言


ご自身から見た社長はどんな人ですか?

利用者さんとの意思疎通がなかなか思うようにできなくて、かなり悩んでいたときに、それを社長に打ち明けたんです。そうしたら社長から返ってきたのが「ぼちぼちですね」という一言でした。当時は「勤めているからには成果を上げなくては・・・」と思いつつも、うまくいかないという状況で焦りもありましたが、そんなときにこの一言にとても救われたんです。「ここに来る方たちは成長もゆっくりだし、ぼちぼちだね」と。普通の企業なら「早く成果を上げろ」と言われますよね!?「ぼちぼち」なんて、社長という立場の人が簡単に言えることじゃないなと。今でも忘れられないですし、すごくいい言葉だと思っています。

社長は、厳しいときはありますけれど、基本的にやさしくて、いつも助けていただいています。ここで続けているのは、社長の人柄の影響が大きいかもしれません。職場全体にも社長の人柄というか、雰囲気が伝わっていると思います。


思いをキャッチできれば、一歩前進する


利用者さんの思いはどんなふうにわかっていくのでしょうか?

利用者さんと一緒に色々経験をしてわかってくる部分もあります。
一緒に経験することで利用者さんの今好きなこと、嫌いなこと、興味がありそうなこと等、いろいろわかることがあります。
職員との関係性も重要ですね。はじめて会う人は僕達でも緊張するじゃないですか。なので少しずつ利用者さんとの関係性をつくっていって。
時間がかかることもありますが、そこからやりとりを重ねて、利用者さん一人ひとりの思いを見つける努力をしていく。その先に答えにたどりつく瞬間があると思います。

もちろん「絶対にこう」という決めつけはよくないので、いつも「これでいいのかな」という疑問は持っていないといけないですけれど。長く続けるほどに磨かれていくものはあります。



1日のスケジュール

8:45 出勤 家を出るのは7:00頃。約1時間半かけて出勤します。
出社後は簡単な朝礼をして、今日の業務やヘルパーのシフトを確認します。
9:15 事務作業 前回の報告メールの確認をし、メールでヘルパーに今日の支援の伝達事項を送ります。
その後ヘルパーステーション、また法人の事務作業をします。
支援会議等がある場合は支援会議にも参加します。
12:15 昼食・休憩
13:00 事務作業・打合せなど 支援計画の作成や更新、職員研修の手配等をします。
またヘルパーのほとんどが日中活動との兼務の為、日中活動の管理者と相談、打ち合わせをしたりもします。
16:00 会議など 月に4回程、社内で会議を行います。ヘルパーと個別にミーティングを行ったりもします。
またヘルパーとして利用者さんのご自宅に伺い、支援を行うこともあります。
17:30 退勤 定時は17:30です。ヘルパー業務がある場合は、そのまま直帰することもあります。
忙しい時は事務所に戻り、事務作業をすることも。

社会人としての責任感を持って


これから入社される方に向けてひと言お願いします。

野の花舎は雰囲気がよくて働きやすい会社です。利用者様を支援するだけではなく、職員同士も支援をし合っているからこそ、働きやすい職場環境ができていると思います。チームプレーの精神がある方でしたら、ぜひお待ちしています。


休日の過ごし方


休日はフットサルと畑仕事で汗を流すのが楽しみ


休日はどんなふうに過ごしていますか?


定期的にフットサルをやって身体を動かしています。味方にアイコンタクトでパスが通ったときなどは、アドレナリンが出ますね!

あと最近は、畑で作物を育てています。妻の実家に畑があって、道具もそろっているしやってみようかな、と思って始めたらおもしろくて。枝豆、スナップエンドウ、じゃがいも、たまねぎ、ブロッコリーやカリフラワーなんかを作っています。収穫できるとテンションが上がりますよ。前々年はトウモロコシがすごくうまくできました。次の年はダメだったので、またチャレンジしたいなと。採れたての野菜は味が違います。昔はゲームが好きでしたけれど、変わりましたね。


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